リチャード・ボニング氏のマスタークラス

音楽生活

6月、イタリアでは公立の小中学校の授業は終わり、巷ではもう夏休みモードです。

この日は指揮者Richard Bonynge氏の歌科マスタークラスでDon PasqualeのNorinaのCavatinaを振りました。故サザーランドを妻に持ち現在91歳になる氏は、前日にスイスから来られたそうです。この日までパルマ音楽院で歌科のマスタークラスをしておられましたが、一週間位前に、特別に指揮科も加わることになりました。

私のときは歌科のアドバイスばかりで私にはノーコメントだったのですが(もっと積極的に質問すれば良かったです…)、歌科の生徒とピアニストの先生と初対面で合わせることで、呼吸すべきところやテンポの運び方の点で大変勉強になりました。歌科の生徒の何人かに「トリルをゆっくり、毎日根気強く練習するんだ」としきりにおっしゃっていたのが印象的でした。