どれが正しい版かという問題

音楽生活

相方の作品が、今週日本のマンドリン・オーケストラによって初演されることになっている。私も仲介させてもらうことがある中で、指揮者に指摘されて修正している箇所がいくつかあることはよく知っている。

かく言う自身の日本語の授業はとうとう2周目。膨大になったパワーポイントも、今年は教科書改訂があったため、全て同じという訳ではない。生徒の実態に合わせて展開を微妙に変えることもある一方で、「この回のパワーポイントには確かどこかに不具合があったような…」と思いながらも気付けずに二の舞を踏んでしまうこともあるかと思えば、誤って全消去されてしまった回もあり。

そんな個人事と一緒にすることではないのだろうけれど、Filologia(音楽文献学)の勉強中ににふと思ったことは、”オペラってこんなに何人もが関わって違う場所、違う歌手、違う観客に向けて上演される中で、どれが正解なのかわからなくなってしまっているのって、ごくごく当然だよなぁ…”ということだ。(「通奏低音」の項へ続く…)

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Music Laboratory HAKU
東京都を中心に活動するマンドリンオーケストラ「Music Laboratory HAKU」の公式ホームページ。中央大学音楽研究会マンドリン倶楽部を2014年に卒業したメンバーを中心とした、OB・OG団体。